飛鳥(明日香村)・橿原の見所を巡る自転車旅、予算、所要時間は？【奈良】

こんにちは、りあです！

「飛鳥時代」って小学校で習いましたよね？

今回はその飛鳥時代に都のあった、現在の明日香村とお隣の橿原市の見どころを紹介します。

古代ロマンと田園風景に浸りながら、のんびりめぐる日帰り旅です★

まずは、観光マップをゲット 

参照：明日香村観光マップ | 明日香村観光ポータルサイト 旅する飛鳥

近鉄飛鳥駅からスタートです！

駅前にある飛鳥総合案内所「飛鳥びとの館」で情報収集をしましょう。

見どころがまとまった観光マップももらえますよ^^

急な上り坂を黄色の矢印で示してくれている親切な地図です。

明日香・橿原観光は電動自転車がおすすめ

明日香村と橿原市は広いです。自転車なら徒歩やバスでの観光よりも断然早いし、車と違って駐車場を探したりする手間もないので、とっても効率的。

そして、特に明日香村は坂が多いので、絶対電動自転車をレンタルした方がいいです。

電動なら、ほとんど力を使わなくてもスイスイ♡

あと、稲渕の棚田や岡寺はかなり急な坂の上にあるので、電動じゃないと無理です・・。

近鉄飛鳥駅、橿原駅前にはレンタサイクルがいくつかあります。

電動自転車レンタルの値段は1日1500円前後。

追加料金を払えば別の事業所への返却が可能なサービスがあることもあるので、聞いてみましょう。

私はプラス200円で、飛鳥駅前でレンタル、橿原駅前で返却しました^^

旅のルートと予算、所要時間

私は、こんなルートで明日香村を回りましたよ。

飛鳥駅からスタートしてとりあえず橿原駅に着きますが、さらにその後、橿原市にある橿原神宮と今井町を回っています。 

明日香、橿原の見どころを心ゆくまでのんびり巡って、丸一日。だいたい6～7時間というところだと思います。

かなり盛りだくさんなので、時間や体力に応じて、見る場所や時間を調節するとよいと思います。

かかった費用は、

電動自転車：1600円（別の事業所にて返却可）

石舞台古墳入場料：250円

ランチ：1080円

岡寺参拝料：400円

飛鳥寺参拝料：350円

1日楽しんで、合計：3680円でした。お財布に優しいのも嬉しい♡

では、古代ロマンと田園風景の癒しの旅に出発しましょう～！

① 高松塚古墳

飛鳥駅からの道をまっすぐに進むと、見えてくるのが高松塚古墳の入り口。

駐輪場に停めてから、少し歩きます。

 見た目はただの小高い丘・・・ですが、あなどるなかれ！！

7世紀末～8世紀初めに造られた直径23m、高さ5mの円墳で、非常に珍しい極彩色の壁画（国宝！）が見つかっており、歴史的に大変価値があるものなんだそうですよ！

誰のお墓であるのかは、まだはっきりと分かっていないそうです。

【高松塚古墳】

所在地：奈良県高市郡明日香村大字平田538 （駐車場）

駐車場：あり（無料）

入場料：無料（高松塚壁画館は有料です）

ホームページ：国営飛鳥歴史公園

② 亀石

亀の形をした謎の石です。飛鳥には、こういう石の遺跡が多いんですね。

ちなみに、建造時期や目的は不明なんだとか。

伝説によれば、湖が干上がって死んでしまった亀を弔ったもので、元は北向きだったものが現在は南西へと向きを変えており、亀が西を向いた時、大和国一帯が泥の海に沈むと言われています。

亀石は、亀店という小さな商店のすぐ隣にあります。

私は気づかずに通り過ぎてましたので、注意^^;

飛鳥地区を代表する遺跡の一つなので、ぜひ見に行ってみてくださいね。

【亀石】

所在地：奈良県高市郡明日香村川原108

料金：無料

駐車場：なし

ホームページ：亀石 | 明日香村観光ポータルサイト 旅する飛鳥

③ 稲渕の棚田

平安～室町時代に開墾され、日本の棚田百選にも選ばれた稲渕の棚田。

300枚あまりの水田と畑からなり、美しい田園風景を作っています。

私はこういう風景を見るのが大好きなので、ここは外せないスポットでしたが、ここまでの道のりは結構長い上り坂で、電動自転車でもかなりキツイです。最初に聞いた観光案内の方も、「自転車で行くの！？」って表情でした^^;

ま、行けないことはないです！ご自分の体力と相談して行ってみてくださいね。

ただその坂を上りきったら、絶景のご褒美が待っています！

👆 県道15号線沿いにある目印。

👇 案山子ロードという細ーい道があるので、入ってみましょう（車は入れません）。棚田がきれいに見られます。

 案山子ロードに、謎のカカシがいました。

【稲渕の棚田】

所在地：奈良県高市郡明日香村稲渕

入場料：無料

駐車場：なし

ホームページ：奈良県景観資産－稲渕の棚田－/奈良県公式ホームページ

④ 石舞台古墳 

飛鳥地区最大の見どころの一つ。

6世紀に造られた蘇我馬子の墓と考えられている石舞台古墳は、日本最大級の方墳（四角い古墳）だったそうです。

今は横穴式石室がむき出しになってしまった状態で、中にも入れるようになっています。

「古墳」という名前から、小高い丘を想像するかもしれませんが、周りの盛り土はなくなってしまったのだとか。

 普通は盛り土に覆われているものなので、石室自体を見られるのは貴重ですね。

本当は、ここに巨大な誰かのお墓があったんだなぁ。と想像をめぐらしてみます。

【石舞台古墳】

 所在地：奈良県高市郡明日香村島庄254

入場料：一般 250円、高校生200円、中学生150円 、小学生100円

駐車場：あり（有料）

ホームページ：石舞台古墳｜奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット

⑤ 夢市茶屋でランチ

この辺りで、昼食の時間です。

明日香村で定番のランチと言えば、明日香の夢市の二階にある「夢市茶屋」で。

地元の野菜を使った、新鮮食材のお店。

石舞台古墳のほぼ隣にあります。

一番人気の「古代米御前」を頼んでみました。

奈良のお米、古代米が使われています。

野菜が多くてとってもヘルシー！彩りも素敵だし、もちろん味もとっても美味しいです。から揚げもジューシー！

この品数の多さで税込み1080円。とてもお得なランチでした。

【夢市茶屋】

所在地：奈良県高市郡明日香村島庄154-3

営業時間：年末年始を除き年中無休、午前10時～午後4時（土日祝日は午後5時まで）

ホームページ：明日香の夢市 | あすかであそぼ

⑥ 岡寺 

またしても急坂を上った先にあるのは、日本最初の厄除け霊場、岡寺。

実は「岡寺」というのは地名による名前であって、「東光山真珠院　龍蓋寺」という名前が正式なんだそうです。

ちょっと小高い丘があって、そこから美しい岡寺の様子が一望できます。

ちなみに、ご本尊は高さ4.85mもある如意輪観音座像で、如意輪観音としては最古、また塑像（粘土できた仏像）としては日本最大であり、日本三大仏にもあげられており、重要文化財に指定されています。

岡寺のシンボル、三重宝塔です。

【岡寺】 

所在地：奈良県高市郡明日香村岡806

時間：午前8時〜午後5時（12月〜2月は午前8時〜午後4時30分）

入山料：大人400円、高校生300円、中学生200円

駐車場：あり（有料）

ホームページ：日本最初やくよけ霊場・西国第七番 岡寺

岡寺を下ると、古い素敵な街並みが現れました。

犬養万葉記念館の辺りです。

⑦ 酒船石 

またしても、明日香村にあるミステリアスな石の遺跡の一つ。

平らに加工された表面に、丸や楕円、直線などが彫られていますが、亀石と同じように、建造時期や目的は不明。

酒造りに使用されたという説から「酒船石」の名前がつきました。

周りを囲む竹林が美しいです。

【酒船石】 

所在地：高市郡明日香村岡

駐車場：なし

ホームページ：酒船石 | 明日香村観光ポータルサイト 旅する飛鳥

こんな田園風景を眺めながらのサイクリングです。最高の気分！

⑧ 飛鳥寺と蘇我入鹿の首塚

さて、飛鳥寺に着きました！

飛鳥寺は、蘇我馬子により6世紀末～7世紀初めに建てられたなんと日本最古の仏教寺院です。

今から1400年ほど前、日本に仏教が渡って来た頃のお話です。すごくないですか！？

ご本堂です。

この日は催し物があったようで、ちょっといつもと違う感じになってます^^;

こちらが飛鳥大仏。2.75mもあり、かなり大きいです。

飛鳥時代に造られたもので、日本最古の仏像（！）。

そして、もう一つ。

飛鳥寺の西側に蘇我入鹿の首塚と言われる五輪塔があります。

首塚って・・怖いですね。

【飛鳥寺】

所在地：奈良県高市郡明日香村飛鳥682

拝観時間：午前9時～午後5時30分（10月～3月は午後5時まで）※受付は各15分前まで

拝観料：大人350円、高校生・中学生250円、小学生200円

駐車場：あり（有料）

ホームページ：飛鳥寺 | 明日香村観光ポータルサイト 旅する飛鳥

⑨ 甘樫丘（あまかしのおか）展望台

飛鳥の中心にある標高148mの緩やかな丘。

明日香村観光の最後に、甘樫丘の展望台へ登ってみましょう！

ふもとに自転車を停めて、階段と緩い登り坂を上っていくと、10分くらいで頂上に着きます。

橿原市と明日香村の景色を一望です。

風に当たると、とっても気持ちがいい！

ここで感じた解放感は、写真じゃ伝わらないなぁ。

ぜひ行って感じてみてください！

【甘樫丘展望台】

所在地：奈良県高市郡明日香村大字豊浦

駐車場：あり（有料）

ホームページ：甘樫丘｜奈良県観光[公式サイト] あをによし なら旅ネット

⑩ 橿原（かしはら）神宮

ここからは、橿原市です。まずは、橿原神宮！

「日本書紀」にて、橿原は日本建国の地とされています。

天照大神（あまてらすおおかみ）の血を引く初代天皇である神武天皇と皇后の媛蹈韛五十鈴媛命（ひめたたらいすずひめのみこと）が祀られている橿原神宮は、まさに日本の始まりの象徴のような場所ですね。

境内はめちゃくちゃ広く、なんと50万平方mもあるんだとか。

こちらは内拝殿の写真で外拝殿から撮ってます。奥に幣殿があり、内拝殿の屋根越しにちらっと見えているのは、幣殿の鰹木です。さらにその奥に本殿があります。

入れるのは外拝殿まで。

美しい回廊。

境内にある深田池。こちらもかなり広く、池だけで49500平方mあるらしいです。

対岸に渡る遊歩道が2つ整備されているので、ゆっくり渡ってみると気持ちがいいですよ。 

【橿原神宮】

所在地：奈良県橿原市久米町934

開門時間：日の出～日没（季節によって変わる）

駐車場：あり（有料）

ホームページ：橿原神宮

⑪ 今井町の街並み

本日の最後の目的地は、ここ、今井町です。

かつて「大和の金は今井に七分」と言われるほど繁栄した今井町。

今も江戸時代からの家々が保存され、情緒あふれる街並みが残っています。

今井町には重要文化財がたくさんあるのですが、こちらはその中の一つ、河合家の住宅です。

まるでタイムスリップしたような街並み。

今も多くの人が暮らしています。

【今井町】

所在地：奈良県橿原市今井町

駐車場：あり（有料）

最寄り駅：近鉄・八木西口駅、大和八木駅、JR・畝傍駅

一日のしめくくりは栄温泉で

 

さて、橿原神宮駅前で自転車を返却したら、駅から徒歩3分の所にある栄温泉で1日の疲れを癒しましょう♪

私は橿原に2泊したのですが、2日ともお世話になりました～^^

泡風呂や電気風呂など色んな種類の浴槽がある、昔ながらの銭湯です。

【栄温泉】

所在地：奈良県橿原市久米町826

営業時間：午後4時30分～午後11時（水曜休み） 
料金：大人400円、中学生250円、小学生140円、幼児80円  

おわりに 

いかがでしたか？

派手さは無いけど、日本の始まりを感じられる場所。

不思議な遺跡に触れたり、日本最古のお寺を巡ったり、歴史のロマンに浸れる場所。

豊かな自然の中をいい風に吹かれながら、ぜひ丸一日の自転車旅を楽しんでみて下さい★