数年前、GACKTがフランスのレストランで、差別的な扱いを受けたことが話題になりましたよね。
GACKTあきれた、フランスで露骨な人種差別 - 芸能 : 日刊スポーツ
海外で起こったアジア人や黒人差別がニュースになることもあります。
その度に、「この時代に人種差別なんてあるの?嫌だねー」と他人事ではありませんか?私もそうでしたが。
でも実は、海外では日本人のことをかなりの人種差別主義者だと思う人も少なくありません。
突然ですが、私の彼はフィンランド人で、普段は私は日本、彼はフィンランドに住んでいるのですが、以前彼がフィンランドから初めて遊びに来て、1ヶ月日本で過ごしました。
1ヶ月後、日本どうだった?って聞いたら、「楽しかったけど、日本人はレイシストだと思った」と言われました。「ジロジロ見られるし、わざとぶつかられたような気がする」と。
レイシスト(racist)=人種差別主義者の意味ですが、まさかそんなことを言われると思っていなかった私は、は?となり、その後ケンカになりました・・・。
フィンランドの何でもずけずけ言う国民性・・・は置いといて、「君は日本の中にいるから気づかないんだよ」という言葉には一理あるのかなと思って、その後いろいろ調べました。
本当はどうなのか、確かめたいと思って。
それで、色々思い返してみると、彼だけじゃなく、確かに今までも何度か「日本人はレイシストだ」って言われたことがありました。
ドイツ人の友達は、
「僕の友達が日本で数年働いてたけど、上司にチームの一員扱いされなかったって言ってた」
カウチサーフィンでうちに泊まりにきたフランス人(黒人)の女の子も、
「電車で私の隣に誰も座らなかった。あとめちゃくちゃ凝視された」(でも彼女は日本が大好き)
日本人はレイシストなのか?
この記事によれば、日本政府が行った調査で、日本に住む3人に1人の外国人が差別的な使いを受けたと回答したとのこと。
・外国人という理由で雇用を拒否された、同じ仕事をしている日本人より給料が低い
・外国人という理由で入居を断られた
など。
この記事によると、世界でもっともレイシストな国トップ10は、
1位 インド
2位 ドイツ
3位 イスラエル
4位 日本
5位 南アフリカ
6位 パキスタン
7位 ロシア
8位 ルワンダ
9位 サウジアラビア
10位 アメリカ
・・・まさかの世界で4位。
その理由としては、
日本は人種差別を法律で禁止した世界で最初の国であるにも関わらず、日本人でない人を差別し続けている。住民の98%が純日本人であり、一般的に政府は他の国から日本に住むのを許可しない。
そのほか、ネット上で見られた意見には、
・日本人から敵意を感じたことはないが、自分と違うもの、未知のものに対して恐怖感が強いと感じた
・店員に日本語で返事をしたのに、その後で英語で同じことをまた聞かれた
・自分が外国人だということを日々思い出させられる
・島国であることや国際経験が少ないことをいつまでも言い訳にしている
など。
日本人と日本人以外を区別する
差別的発言、あからさまな嫌がらせなど、いわゆる「人種差別」をする人は、どこの国でもいるでしょう。日本にも一定の数いると思います。
でも大多数の意見は、日本人から敵意を受けたことはないが、日本人と日本人以外を明確に区別されるというもの。
これは、多くの日本人が無意識的にやっていることですよね。
「日本は人種差別国家だね」と言われたら違和感があるかもしれませんが、「排他的な国だね」と言われたら、そうかも、と思いませんか?
日本らしさを保つためだから問題ないと理解を示してくれる人がいる一方で、これを人種差別と思う人も少なからずいるということです。
おわりに
「差別された」かどうかは本人の感じ方次第だから、日本は差別主義なのかどうか、一概には言えないし、人によって大きく意見が異なるところです。
個人的には、このグローバル時代に、日本はちょっと保守的過ぎであり、それによって差別主義に見られるのはすごく残念だと思います。
たまに、じゃあ日本に来なきゃいいじゃん。という人がいますがそれでは解決にならないのでは、と思います。
観光はもはや日本経済の一つの柱だし、そもそも近代国家としてどうなのという話にもなるし、何より、自分が海外に行ったとき、じゃあ来なきゃいいじゃんて言われることを想像してほしいと思います。
永遠になくならない差別問題ですが、実は他人事ではなく、日本でも問題になっているというお話でした。
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