こんにちは、りあです!
突然ですが、フィンランドってどんなイメージですか?
金髪に青い目の人々、ムーミン、デザイン、オーロラ・・・
メルヘンチックなおとぎ話の国を思い浮かべる方もいるかも知れませんね。
実はそんなイメージとは違う、かなりワイルドなお国柄だったり。
今日は、私が大好きな国・フィンランドの知られざる文化を5つ紹介します!
アパートはサウナ付き
フィンランドと言えば、サウナ!これは外せません。
サウナ発祥の地フィンランドでは、本当にみんなサウナが大好き。
家族とサウナ、友達ともサウナ、一人でもサウナです。
日本のお風呂や温泉のようなものでしょうか。
家庭には必ずサウナがあるのは当然なのですが、フィンランドでは当たり前のようにアパートの部屋にもサウナが付いています。
アパートに一つではなく、全部屋に一つですよ!
やっぱり日本のお風呂と同じような位置づけですね。
首都のヘルシンキだけは土地不足のため、サウナ付き物件は少ないようですが。。
フィンランドの伝統的サウナは、薪で起こした火で石を熱するサウナ(プーサウナ)ですが、さすがにアパートにプーサウナは作れないので、アパートにあるのは電気サウナです。
でも、日本人の私から見れば、かなり本格的でしたよ!
熱した石の上にアロマ水を入れた水をかけて、いい香りの蒸気を充満させるのがフィンランド流★
やっぱり腹を割って話すには裸の付き合い、日本との意外な共通点ですね!
24時間以上お酒を飲み続ける
フィンランド人は、半端ない量のお酒を飲みます。
お酒の消費量は、北欧の国の中で第一位。
どうやら、フィンランド人自身も「フィンランド人はものすごくお酒を飲む」ということはよく自覚している(というか誇りを持っている?)ようです。
どのくらい飲むかと言うと・・・
フィンランドには「Vappu(ヴァップ)」という祝日(英語でいうメーデー)があるのですが、この日は国中の人がお酒を飲む日。
私のフィンランド人の友人は、前日の夕方から出かけてちょっと仮眠を挟みながらもそのまま飲み続け、結局2日後の朝に帰って来ていました^^;
また夏至の日「Juhannus(ユハンヌス)」はフィンランド人にとって最大級に大事なお祭りですが、それはつまり友人と飲み明かす日ということです。
その時は、3日間音信不通になりました。スマホの電源も入れずに飲んでいたそうです。
さすがにこれほど飲むことは一年に数回しかないようですが、友人と集まるとなると時間を忘れて飲み明かす文化のようです。
さらに、二日酔いになったらさらにお酒を飲んで治すという強者も何人も見ましたよ。恐るべし。。
あ、そうそう。フィンランドでは、サウナに入りながらお酒を飲むのが普通です。
フィンランド人に言わせれば、「酒なしのサウナは退屈」ということらしいです。
たまにサウナで泥酔して火傷により死亡という事故も起こります。
一体どういうことなんでしょうか・・・。
フィンランドはとても平和な国ですが、その酒量ゆえ、お酒に関連する社会問題があります。
まず、アルコール依存症。そして、家庭内暴力や鬱など。
・・・じゃあ飲まなきゃいいじゃん。
というのは通用しないのでしょうねぇ^^;
4人にひとりが別荘を持っている
フィンランド語で小屋のことを「mökki(モッキ)」と言いますが、フィンランドを語る上でモッキは欠かせないでしょう。
フィンランドは本当に自然と共存している国で、休みができると多くの人が森の中のモッキで静かな時間を過ごしたりします。
日本で言う「別荘」ですね。ただフィンランドのモッキは豪華な別荘というより、もっとこぢんまりしたセカンドハウスのような感じです。雰囲気はまさに「小屋」ですね。
なんと、調査によるとフィンランド人の4人にひとりがモッキを所有しているそうです。
これは人口ベースですから、世帯で考えればほとんどの家庭がモッキを所有していると思われます。
フィンランド人は子供の頃からモッキの生活に慣れ親しんでいますので、ちょっと不便な小屋暮らしは彼らにとってはお手の物ですよ。
女性だろうと子供だろうと、軽々と暖炉に薪で火を起こします。
電気が通っていることも多いモッキですが、水道がないことは多いです。
というのもフィンランドは水の国だから。そこら中にきれいな水があるのです。
というわけで、水はクリスタルクリアーな湖の水を使うか、地下水を汲む井戸があったりします。
モッキの敷地はびっくりするほど広いことが多く、森はもちろんかなりの確率で湖や池を所有しています。
夏はボートを浮かべて釣り、冬は凍った湖の上でスケートです。
いやいや、日本人にはまったく信じられないくらいの暮らしです。
ちなみに上で紹介したサウナについてですが、モッキのサウナはもちろんプーサウナ(薪サウナ)です。
本場の方に言わせると、電気サウナと比べて、ジワ~っと空気が熱せられていくのがやはり全然違う、ということでした。(私はよく分かりませんでしたー^^;)
サウナに入ったら、裸で湖に飛び込んでクールダウンするというのは有名ですね。コレ、ほんとにやりますからね。
あと、すでに書いた友人と集まって行うエンドレスの飲み会ですが、モッキが会場となることも多いです。
ラッシュアワーが4時
残業大国の日本人からすると信じられないことですが、私がフィンランドにいた時、ラッシュアワーは午後4~5時頃でした。
ラッシュアワーと言っても山手線のような混雑は無いんですが。
フィンランド人の仕事の仕方は、徹底的に効率重視。いかに効率よくできるかということを常に考えています。
そして定時になったら、さっさと帰る。
共働き率80%を超えている国ですので、当然のごとく家事は半分ずつ分担。
こういう働き方が可能だからこそでしょうね。
ちなみに、フィンランドの朝は早いです。
日本の会社は9時始業のことが多いですが、フィンランドは8時始業が基本。早いところだと7時始業というところもあるみたいですね。
早く始めて早く終わる、というのが彼らの働き方です。
さらにフレックスタイム制や在宅ワークという制度もかなり進んでいて、働き方に関しては、日本よりも何年も先を行っていると言ってもいいでしょう。
見習うべきところがたくさんありそうですね!
猛毒キノコを食べる
(写真はイメージです)
フィンランドは水の国だと書きましたが、水と豊かな森のおかげで、秋になるとそこら中にある森一面にキノコが生えるのです。
食用になるキノコも多い(マツタケも取れますよ♡)ですが、中には毒キノコもあります。これは日本と同じですね。
しかし、フィンランドには食用かつ猛毒のキノコが存在するのです。
それがこれ。「シャグマアミガサタケ」です。
よく「脳みそみたいな形」と言われます。
で、このキノコ、ものすごい毒を持っていて、その毒性はと言うと、
採取したものをそのまま食べれば、食後7-10時間を経て、吐き気・嘔吐・激しい下痢と腹痛、痙攣などを起こす。重症の場合には肝障害とその結果としての黄疸・発熱・めまい・血圧降下などが現れるとともに、脳浮腫とそれに伴う意識障害ないし昏睡、あるいは腸・腹膜・胸膜・腎臓・胃・十二指腸などの出血をきたし、最悪の場合には2-4日で死に至ることがある
Wikipedia - シャグアマミガサタケ
とのこと。恐ろしい!!!
しかしこのキノコ、フィンランドでは美味のキノコとして、食用にされているのですよ。
マーケットでも普通に売られていたりね。
乾燥キノコを2時間以上水で戻したあと、大量の水でしばらく煮沸してから茹で汁を捨て、さらにこれを2回繰り返したあとよく水ですすぐ、ということをすれば美味しく安全に食べられるんだそうです。
そのとき注意することは、煮沸しているときに出る蒸気を吸ってもいけないので、換気には十分に気をつけないといけません。
そこまでして食べる必要あるんか~ (・ω・`)
まったく理解できないことですが、まぁそれが文化というものなのでしょう。
ちなみに、実はキノコ、日本にも生えるんですよ。もちろん日本では食用にしていません。
キノコ採りが趣味の私の母に「フィンランドでは食用だよ~」と話したら、驚愕してました^^
おわりに
どうでしたか?フィンランドの面白い文化を5つ紹介しました。
フィンランドって観光資源も乏しく、天気も良くないことが多く、一見地味な国(他のヨーロッパの国からもそう思われてるらしい)かもしれませんが、実はよく知ってみると本当に魅力がつまった素敵な国。
特にライフスタイルは日本と全然違い、面白いですね。
自然との距離が近く、自然とともに暮らしている国です。
ぜひ行ってみてくださいね^^