「20代後半、30代はどう生きたいかを考える時期で、それが実現し始めて人生で一番楽しいのが40代からだ」
オーストラリアのワーホリ時代、何でもない会話の中である人が言ってたのですが、私は事あるごとに思い出す言葉でもあります。
そうか、若いうちが一番楽しいって思ってたけど、本当に自由に人生をコントロールできて、自分の生きたい人生が実現するのはもう少し先なのかもね、って思います。
そのために、今どう生きたいかを考えて、行動していかないとね。
どう生きたいかって、皆さんはどう考えますか?
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最近、木野さんという方が書かれたこの記事を読みました。
その通りだと思います。
賃金の話なんかは、本当にそうだなと。オーストラリアのワーホリ時代は、ただのアルバイトでも、日本で正社員で働いてた時以上の月収がありましたよ(笑)。
オーストラリアはもともと国にお金があり、かつ労働者側の権利が守られているので、賃金の高さでは世界トップレベルなんですね。
まぁでも、個人的には、世界での経済ランキングの順位が落ちたとしても、それによって他国に比べて賃金が下がったとしても、どうってことないと思うんですよ。
オーストラリアで会った、ウルグアイの女の子が言っていました。
「私たちの国は貧しいけれど、私たちはハッピーだ!」って。
ありきたりな言葉のように聞こえるけど、胸に刺さりました。
ものさしは一つじゃないですもんね。
私たちはどうやってハッピーになっていくのか?日本人も考えるべきなんじゃないかなぁ。
今のところは、日本は経済を良くして幸せになろうとしていますね。
でも、頑張っているのに、なかなか良くならないし、状況はちょっとずつ悪くなっていく。
そう、上の記事でも書かれているように、どういうわけか、バカンスも毎日のお昼休みもしっかり取り、サービス残業もせず、明らかにプライベートを重視している国々に追い抜かされているんですね。ほんと、どうなってるの(笑)
これが示しているのは、頑張ったら頑張っただけ豊かになれるわけじゃないってこと。
「企業戦士」というのは、昭和50年代頃に生まれた言葉みたいですけど、それから時間が停止しているのか、思考が停止しているのか、いまだに同じスタイルで働いてるみたい。
親世代が働く姿を見ていて、子供世代が同じように働く。またその子供世代も同じように。
気づいたら、親、兄弟、友人一同、見渡してみたらみんな同じような生き方をしていて、それが一番いいのだと信じています。
日本は、日本人が思っているほど世界からさほどの注目を集めていない、東アジアの国の一つでしかないですが、それでも海外の印象としては、日本は良くも悪くもとっても独特な国だと思われています。
以前、フランス人の前でただ普通に数字を書いただけなのに、「え!日本も10進法使ってるの!!」って言われたこともあります(笑)。まぁそれは偏見が過ぎると思ったけど、それくらい独特な国だと思われてるってこと。
面白い文化やテクノロジーがある一方で、日本の労働環境や満員電車のことは有名で、彼らにはすごく異様に映ってる。
日本はある意味とても恵まれている国で、だいたいのものは外国に頼らなくても自分の国で造れるし、何とかなります。
というわけで、別に英語ができなくても仕事には困らないし、海外に目を向けなくても生活に支障はない。日本にいれば安全だし、海外に行く必要性もない。
なので、世界の一般常識とのズレに気が付かない。長時間労働も仕事至上主義も普通で当たり前のことだから疑問に思わない。選択肢が他にないと思っちゃう。
でも、それは井の中の蛙すぎるよ。
実際に海外に行くと、ちょうど高校卒業したばかりの10代や20代前半の子がゴロゴロいて、みんなバックパックを背負って、世界中を旅してるわけです。
そういう子たちは、とても年下と思えないほど視野が広いし、経験豊富で大人びていますよ。
そういう人たちと日本人はこれから渡り合っていけるのかな?
海外、特に欧米では旅を良しとする文化があって、キャリアの中で「海外で過ごした」ってことがむしろプラスになります。
でも日本では、「海外帰りの人は日本のやり方に馴染めないから使いにくい」という理由で、留学生や帰国子女が採用で不利になるという話を聞いたことがありますが、つまりそれは、「日本がそれだけ海外とズレてる」ってことを認めてることだとまずは認識しないといけないですね。
ようやくまとめに入りますが、
20代、30代の人は、一度海外に住んでみてください。
住めば分かります。
留学でも、ワーホリでも、旅でも何でもいいと思います。
行き先もどこでもいいと思います。
どうせ、行った先の国で結局いろんな国の人と出会うことになるんだから。
海外に出たら、地球は1つと本当に思いますよ。
視野が広がったら、中国人と韓国人追い出すみたいな、恥ずかしいことを言う人も少なくなるんじゃないかな。
偉そうに言う私もまだまだ井戸の蛙ですが、こういう考えもあるってことで書きました。
お読み頂き、ありがとうございました。