こんにちは、りあです。
今日は初めて友人に協力してもらって、記事を書いてます。
私の親しい友人が、南米を2ヶ月旅して、最近日本に戻ってきました。
「どうだった?」って聞いたら、「いいこともあったし、嫌なこともあった」と。
なんと、現金、クレジットカード、パソコン、カメラなどの貴重品が盗難にあったそうです。しかも2回も・・・。
旅慣れた彼女も、南米の旅は初めてでした。
彼女は決して不注意な旅人ではないですが、それでもまだ不十分だったそうです。
あまりにも衝撃的だったので、彼女の協力を得て記事にすることにしました。
南米は迫力の大自然と絶景が多く、バックパッカーも多いですね。
反面、治安が悪い所もあり、旅行するにはできるだけトラブルに巻き込まれないようにする注意が必要です。
ただ、日本に居たら想像もできない方法で盗難にあうこともあるので、実際にどういう手口があるのか、どういう対策が必要なのか、行く前に知っておく必要があると思います。
1. ゲストハウスのロッカーから盗難にあう
友人が被害にあったのは、コロンビアのメデジンのという都市。
首都ボゴタに次ぐ大都市です。
その時は、たまたま旅の途中で会った日本人の女の子と、しばらく2人で行動していました。
泊まったのは、ローカルなゲストハウス。清潔で設備もしっかりした宿だったそうです。
彼女は、いつも通り大部屋のドミトリーの部屋(というかベッド)を確保。
そして、友人と翌日に参加するツアーについて旅程表を見ながら話し合っていました。
ゲストハウスは旅人のための宿だから安心と、少し気が緩んでしまったそうです。
特に深く考えず、必要なお金と余分なお金を分ける作業をその部屋でしました。
そして、ツアーに持っていかない余分の現金、クレジットカード、キャッシュカードはゲストハウスのロッカーに預けることにしました。
・・・全く普通の行動に思えませんか?
特に不注意なわけではなく、旅行に行ったら誰しもしてしまう行動だと思います。
でも、翌日ツアーから帰ってくると、ロッカーが壊されて貴重品が持ち去られていました。しかも発覚を遅らせるためか、別の鍵を付けられて簡単に開かないようにされてたんです。
そのゲストハウスには監視カメラがあって、犯人は同じ部屋に泊まっていた夫婦でした。
事件が発覚したときには、もちろんその夫婦は去った後。
警察も来てくれたそうですが、結局盗まれたものは戻ってきませんでした。
一見防ぎようがないように思える事件ですが、そうではなく、防ぐ手段はあります。
彼女も不注意だったと反省していました。
まず問題だったのは、大部屋でお金を出すのを見られていたこと。さらにツアーの話をしていたことで、翌日不在なのも知られていました。
そして、ゲストハウスのロッカーの鍵しかかけていなかったことです。
同じ部屋には別の宿泊客もいましたが、盗難されたのは彼女たちだけ。狙われていたんですね。
犯人は常習犯だったのかもしれません。
海外は、日本とは全然違います。
たとえ安全だと思う場所であっても、他人の前で現金を見せないこと。
常に自前の鍵を用意すること。
これが大事です。
2. 空港へ向かうタクシーで盗難にあう
ボリビアのラパスという大都市で起こったこと。
友人と分かれた彼女は一人で旅をしていて、 ラパスにある空港から飛行機に乗って次の目的地に向かおうとしているときでした。
空港行きのバスを探していましたが、なかなか見つからず、フライトの時間が迫っていました。
人に聞きながらバスターミナルを探しているところで、一人の現地人女性が声をかけてきたそうです。
「私も空港へ向かうんだけど、タクシーを相乗りしませんか?」
今までの旅の中でボリビアの人がフレンドリーで親切だったのと、急いでいたのもあり、彼女はそれを信用してしまいました。
その女性が捕まえたタクシーに乗ってしばらくしていると、走っている途中に急に車を止められました。
止めたのは警察を名乗る男。
「防犯のため荷物をチェックする」とのこと。
怪しんだ彼女は、「空港に向かう途中で、空港で荷物検査があるから、ここでは必要ない」と断ったそうです。
しかし警察(自称)はおかまいなし。勝手に荷室に積んでいたバックパックを開けて物色し始めました。
そしてついにバックパックからパソコンを取り出し移動しているのを目撃。
焦った彼女は車から降りて、やめてくれと頼みました。
そうしている間に、車内にあった彼女の荷物は路上に投げ捨てられ、犯人たちは車で逃走。
バックパックの中にあったパソコンとカメラ、座席に置いてあったバッグからは財布が抜き取られました。
彼女が車から降りた間に、タクシーの運転手が盗んだのです。
財布入っていた現金、全てのクレジットカード、キャッシュカードを失いました。
しかし冷静さを失わなかった彼女は、通りすがりの人に助けを求め、何とか空港にたどり着いて、大使館、家族に連絡を取り、クレジットカードを止める手続きや、家族からの送金の手続きを済ませ、予定通り次の目的地に向かったとか・・・。その度胸に脱帽です(゚ロ゚;
実は、これもよくある手口なんだそうです。
最初に「同じ方向に向かう」と言ってきた女性、タクシー運転手、警察官は全部グル。
ボリビアでは、白タクと呼ばれる個人タクシーはとラジオタクシーと呼ばれるタクシー会社のタクシーがあり、ラジオタクシーの車体には会社名と電話番号が入っています。
価格が少し高くても、必ずラジオタクシーに乗るようにしましょう。
南米に限らず、海外ではタクシーにまつわるトラブルが多いですよね。
タクシーを使わざるを得ないこともあると思うので、旅行する際はその国のタクシー事情をよく調べておきましょう。
南米では、乗り合いタクシーがよくありますが、これは要注意。
友人が巻き込まれたトラブルのように、全員がグルで盗難にあう可能性があるからです。
先に誰かが乗っているタクシーには乗らない。
行き先が同じと言ってくる人には注意。
です。
3. 人通りが少ない通りで強盗にあう
ここからは、彼女が日本人宿で出会った他の日本人の話です。
コロンビアの観光地で。
日本人男性が、人通りの多いにぎやかな通りではなく、少し人通りの少ない道をイヤホンを付けてスマホで音楽を聴きながら歩いていたとき、数人の男に囲まれ、ナイフを突きつけられたそうです。
男たちは無言だったそうですが、お金を渡すと喜んで去っていったそうです。
人通りが少ない道を歩いている観光客は狙われやすいです。
できるだけ人通りの多い道を選んで。
スマホやタブレットは人前では出さない。音楽を聴きながら歩くのもやめた方がいいです(高価なものを持っていることが明らか)。
中には銃を持っている人もいると聞きます。
無用な危険に巻き込まれないように、現地の人と同じような身なりを心がけましょう。
4. バスの中で盗難にあう
メキシコのカンクンという観光地での日本人女性の話です。
混み合ったバスの中、背中に背負ったリュックの中からお財布を抜き取られました。
その人のリュックはファスナー式ではなくマグネット式で、開閉が簡単なものだったそうです。
背負うタイプのリュックは、盗難にあいやすいのは有名な話ですね。
バスや電車、人通りの多い通りなどでは、斜めがけのバッグにするか、前で持つ。
もちろんファスナーが閉まる、しっかりした作りのバッグで。
南米旅行で注意すべきこと
ここに書いたトラブルは珍しいことではなく、実はよくある手口なんです。
気を付けてさえいれば、トラブルにあう可能性を低くできるので、できる対策をぜひ知っておきたいですね。
✦ 財布は一つではなく複数に分ける。現金、カードなどの貴重品は、お腹に巻き付けられるタイプのポーチに入れる。
✦ バス、電車や人通りの多い道など、混雑した空間では荷物を後ろに背負わず、前に持つタイプのポシェットなどを使う。リュックも前に。もちろん開け口はしっかり閉め、チャックでしっかり閉まるものを選ぶ。
✦ 人通りの少ない道は避ける。
✦ スマホ、タブレット、パソコンなどは極力人前で出さない。特にi Phoneは注意。音楽も聴きながら歩かない(高価なものを持っているとアピールするようなもの)。
✦ ホテルなど安全と思う場所であっても、人前で現金は出さない。
✦ 派手なアクセサリー、時計などはしない。
✦ ロッカー等では、自前の鍵を使う。
✦ その国のタクシー事情、タクシーの安全な乗り方を把握しておく。
✦ タクシーは、できれば宿泊しているホテルやゲストハウスの人に呼んでもらった方が安全
✦ 乗り合いタクシーには注意。乗り合いになりそうな状況になったらきっぱり断る。
以上、彼女からの注意点でした!
おわりに
どうでしたか?南米旅行であった実際のトラブルと注意すべきこと。
これを友人から聞いた直後は旅行するのが怖いと思ったけど、今は行ってみたいと思ってるんです。
大切なことは「危ないかもしれないから行かない」ではなく、「どうすれば無用なトラブルに巻き込まれないか」を知っておくことですよね。
日本は世界一安全な国だと多くの人が口を揃えて言うことです。
つまり、日本から一歩外に出たら、程度の差はあれど安全対策は国内と同じではいけないですね。
友人がタクシー盗難にあったとき、本当に無一文になった彼女を助けてくれて空港まで送り届けてくれたのも現地の人でした。
旅の途中、親切な人にたくさん会ったと言ってました。
「危ないイメージ」というだけで行かないのは、もったいないような気がしています。
そして世界中の人を魅了する絶景を自分の目で見てみたいな。