こんにちは、りあです!
青木ヶ原樹海、別名・富士の樹海と言えば、自殺の名所で暗ーい場所・・・というイメージでしょうか?
でも、実は生命力あふれる美しい森なんです。
遊歩道も充実していて、トレッキングにも最高です。
さらに地下には無数の洞窟が存在していて、中には信じられないくらい広い空間が広がっていたりします。
個人の観光客は絶対に入れない洞窟を探検するには、ツアーに参加するしかなく、ずーっとやってみたいなぁと思ってたんです。
最近ようやく念願の洞窟探検ツアーに参加してみてびっくり!予想していたよりずっと本格的な洞窟探検でした。
本格派の方にぜひおすすめですよ!
青木ヶ原樹海はこんな場所
富士山麓の北西に広がる約30㎢の森。
864年の富士山の大噴火で流れ出た溶岩の上にできた原生林です。
溶岩の上にできた薄い土壌に立っているので、根を深く張ることができず、木の根っこがむき出しになり、互いに絡みあったり支え合ったりしているのが特徴です。
自殺の名所として有名で、「一度入ったら出られない」「コンパスが使えない」などの怖い噂がありますが、「コンパスが使えない」はただの都市伝説。
ただし、コンパスを地面近くに近づけてみると、岩石が含む磁気でコンパスの針がくるくる回る現象が起きることもあります。
「一度入ったら出られない」は・・・いったんトレッキングコースから外れれば本当でしょう。それぐらいに深い森です。
近年は、その美しさがだんだん注目されるようになり、ネイチャーツアーやケービングツアーも増えてきました。
★ 青木ヶ原のハイキングコースはこちら。きれいですよ~! ★
青木ヶ原樹海の洞窟探検ツアー
青木ヶ原樹海は「特別保護地域」に指定されていて、指定された遊歩道以外に出ることは禁止です(法律以前に命の危険もあるし)。
よって、一般の観光客は絶対に洞窟に入ることはできません。
洞窟の周りには何の案内も無いし、森の奥にあって、専門のガイドさんでないとそもそも場所も分からないでしょう。
もし見つけたとしても、知識もなく中に入るのは、本当に命の危険があるくらい危ないこと。
というわけで、洞窟探検をしたい場合はツアー参加が必須となっています。
青木ヶ原樹海の洞窟を探検できるツアーはいくつかありますが、その中でも私が選んだのは、冨士エコツアー・サービス Bコース NEW 青木ケ原樹海・洞窟探検・プレミアムBコースです。
同社の「青木ヶ原樹海・洞窟探検ミステリーAコース」というのもあるのですが、青木ヶ原の洞窟をディープに味わいたいなら、Bコースがおすすめ。
Aコースよりも多く、さらにより深くまで行くことができます。
人気のツアーのようですので、予約はお早めに^^
※服装と靴には注意!
洞窟の中は涼しく、夏でも0℃付近。さらに天井から絶え間なく水が落ちてくるので、できれば撥水性のレインウエアなど持ってきましょう。
さらに、足元は水たまりだらけです。できれば登山靴で行くのがよいと思います。
ちなみに、私はTシャツと薄いパーカで行って極寒かつびしょ濡れ、足元は普通のスニーカーだったのでこちらもビショビショという憂き目にあいました。
いざ、洞窟の中へ
10:00
集合場所は、雄大な富士山をのぞむ「道の駅なるさわ」の駐車場。
景色がいいですね~!
少し説明を聞いたあと、バンに乗って出発です!
鳴沢コウモリ穴
10:45
こちらが最初の洞窟「鳴沢コウモリ穴」。全長70mくらいの溶岩洞窟です。
この小さい岩の割れ目のような所に入っていきます。
まっすぐ立てないくらい天井が低い・・・。
外は暑くても、中の空気はひんやりと冷たく、地面も天井も氷がついています。
ガイドさんの説明に聞き入ります。
出てきました^^
「鳴沢コウモリ穴」という名前ですが、さすがにコウモリはいません。
昔はいたのかもしれないですが・・・。
ちなみに、この洞窟は準備運動程度。ここからもっと本格的になっていきますよ!
このツアーでは、樹海の遊歩道を歩くトレッキングもたくさん含まれています。
シカの足跡やリスの食べ残しなど、動物たちの色んな痕跡を見ることができますよ。
↓ これはクマの爪痕だそうです・・・・・(怖)
本栖風穴
12:00
二つ目の洞窟「本栖風穴」に向かいます。
道なき道を進んでいきます。ガイドさんがいなかったら絶対迷う・・・。
入口も先ほどの「鳴沢コウモリ穴」よりも大きいです。
中の空間の巨大さを表しているようです。
中に入っていくときはこんな感じ。
冒険感がだいぶ増しましたね。
下から見るとこんな感じ。
かなり本格的でしょ?実際結構キツいです。
足元が不安定だったり、凍って滑りやすい所もあり、かなり慎重に進んでいく必要があります。
天井からはつららが・・・!
これが、本栖風穴の洞窟内の壁。
まるで映画のセットか何かのようで、自然のものと思えないです。
世界でも、ハワイ島、韓国済州島と青木ヶ原樹海でしか見られない、珍しい火山洞窟なんだそうです。
こちらが、氷のタケノコと書いて氷筍(ひょうじゅん)。
洞窟の上から滴り落ちた雫が凍りついたものです。つまり内部は0℃以下。
本当にタケノコのような形で可愛い♡
本栖風穴から出ると、次はミズナラの森へ。
先ほどの鬱蒼とした森から、みずみずしい新緑の森へ、驚くほどいきなり植生が変わりました。
ここでランチです^^
富士風穴
14:30
さて、本日のラスボス、最後の洞窟は「富士風穴」です。
全長230m以上あり、天井も平均5mある巨大洞窟です。
はしごを使って降りていきますよ!
どんどん下って・・・入口にあったはしごがあんなに遠くに!
結構な傾斜がある上に、足元は凍っていて滑るので、なかなかハードです!
洞窟の中では、ヘッドライトの明かりだけが頼りです。
一度、全員で一斉にヘッドライトを消してみました。すると、少しの光もない本当の暗闇に。
暗闇って怖いですね。皆がそこにいると分かっていても、見えないというだけで不安になります。
その中で、天井からぽたぽた落ちてくる雫が音楽みたいに響いていたのが印象的でした。
かつてはこの洞窟内の低温を利用して、蚕を保存するのに使っていたようです。
これはそのときに利用していた・・・何だっけ^^;
何かの道具です。。
天井からは無数のつらら。
実際はもっとスゴイんですけど、余裕がなく全然撮影できませんでした(×o×)
巨大な氷筍が。
まさに夏でも氷が溶けない天然の冷凍庫です。
足元はまるで水たまりの中を歩いているようで、天井からもぽたぽた雫が落ちてきます。
ここが、アイスパレスと呼ばれる空間。
足元も壁も氷で覆われています。氷筍がたくさんできています。
ツアーではアイスパレスのさらに奥まで進みますが、写真を撮る余裕が無くてすみません^^;
長かった洞窟探検から地上に戻ってきました。
外の世界って素晴らしい・・・!
昔の人は、富士山を神様として崇め、青木ヶ原の樹海を神様の胎内に例えました。
そして洞窟に入り出てきた瞬間を「生まれ変わり」と考えたそうです。
いや、でも本当に、この瞬間はまさに生まれ変わった気分でしたね!
16:00
出発地点と同じ、道の駅なるさわに戻って解散です!
【ツアー概要】
冨士エコツアー・サービス Bコース NEW 青木ケ原樹海・洞窟探検・プレミアムBコース
料金:大人 8,500円、中学生 5,500円、小学生 4,500円
期間:3月1日~11月30日まで毎日開催
おわりに
いかがでしたか?青木ヶ原樹海のケービングツアー!
想像以上に冒険要素が強くて、個人的には大満足でした^^
足元が悪かったり、真っ暗闇を進んだりするので、怖いと感じる方もいるかもしれません。本格派の方におすすめです。
普段は絶対見ることができない富士の樹海の洞窟の内部です。
興味があったらぜひ参加してみてください^^