こんにちは、りあです。
ネットワークビジネスに誘われたこと、みなさんも一度はありませんか?
私は社会人になってから、何度かありますよ。
私は最近、職場の同僚から「全国福利厚生共済会」っていう団体の説明会に行かないか?と久々に誘われました。
その人はちゃんとしている人で、ネットワークビジネスだってことを前もってきちんと説明してくれました。
ただ、すごく簡単なシステムだというのと、誰かを無理に誘わなくても稼げるというのを強調されたのは、かなり怪しかったですが。。
信頼している人で騙す気はないということは分かっていたので、とりあえず説明だけ聞いてきました。
というわけで、今日はその感想を述べたいと思います ^^
全国福利厚生共済会ってどんな団体?
公式ホームページはこちら →一般財団法人 全国福利厚生共済会
簡単に言うと、会員から集めた掛け金で、企業の福利厚生のようなサービスを提供する事業をしている団体です。
月々定額の掛け金を支払うことで、子供の出産、入学、卒業、結婚などのイベント時にお祝い金がもらえたり、介護費用の一部を負担してもらえたり、電気代の割引から、結婚式、お葬式などをサービスが割安価格になったり、旅行、車、家電、日用品などの購入時に割引がきくなど、わりと様々なジャンルに幅広く対応してるみたいです。
会員の種類は2種類あって、月々2800円を支払い、各種の割引サービスを受けられる権利を持つ共済会会員と、月々4000円を支払い、新たなメンバーを勧誘することでコミッションをもらえるプライム会員があります。
マルチ商法(ネットワークビジネス)というやり方で会員数を増やしています。
ちなみに、国や行政機関とは一切関わりがありません。
説明会では「国が認めている」ということを強調していましたが、それは代表理事を務めている方が、紺綬褒章(寄付をある金額以上するともらえる勲章)を受賞しているということのようです。
有名企業も多数参入し、サービスを提供しているので、詐欺団体ということはないようです。
とは言え、説明会で言われたようにすんなりと収入を得られるというわけではないとも感じました。
会員数は2018年に15万人を超えています。
全国福利厚生共済会のサービス一例
ありすぎて書ききれませんので、以下は代表的なサービスのごく一例です。
■ お祝い金、見舞金
- 子供の出産時に1万円(会員歴1年未満)/3万円(会員歴1年未満)
- 子供の3歳祝い、小学校入学、中学校入学・卒業、結婚時に5千円(会員歴1年未満)/1万円(会員歴1年未満)
- 家族が亡くなった場合に1万円
■ 各種サービス割引
- 指定業者から介護用品をレンタルした場合に、自己負担分の1割
- 1万円以上の健康診断を受けたら2千円
- 指定業者を使って結婚式を挙げたら10万円
- 指定業者を使ってお葬式を会員価格で挙げられる
- 指定業者と契約で電気代2%オフ
- 指定業者と契約で旅行代金が会員価格に
■ 各種商品割引
- 何種類かの家電が会員価格
- 何種類かの日用品が会員価格
- お中元、お歳暮、ギフトなどが会員価格
- 中古車が会員価格
どうでしょう?
受けられるサービスが限定的だし、割引率が低いなぁ・・・。
まさに、企業の福利厚生みたいに、あったら嬉しいけどわざわざ月に2800円または4000円払ってまで受けたいサービスかと言ったら、かなり疑問という印象でした。
説明会の雰囲気
全国でいろんな規模の説明会を開催しているようですが、私が行ったのは、自治体が提供している会議室で。参加費は無料でした。
来てたのは、20人くらいでしたが、なんと私以外は全て会員でした。
ネットワークビジネスの説明会にありがちですが、プレゼンターはとっても話がうまい!
プレゼンターの方の生い立ちや、社会情勢、団体の理念など、途中までは結構話に行き込まれましたし、賛同する部分も多くありました。
ただ、周りのサクラ(なのか?)の歓声や、拍手、大げさな笑い声などが、気持ち悪いなぁという印象でした。
ちゃんとしているな、と感じたのは、報酬が発生する仕組みを曖昧にすることなくきっちりと説明してたこと。
報酬が発生するための条件や、会員の義務なども。
仕組みは、結構複雑で分かりづらいけど、しっかり聞けば分かるという感じ。
ただ、収入を得るのは簡単と言っていたけど、私はそうではないと感じました。
ここは、自分自身でしっかりと判断するところでしょう。
全国福利厚生共済会のウリ
サービスの充実度が低いのは、団体の方もよく把握しているらしく、「まだ発展途上のサービス」ということを強調していました。
会員が増えれば増えるほどサービスが充実するので、将来的には皆がこぞって入りたくなる団体になる。そうしたらもう新規メンバーを勧誘して報酬を得るビジネスは成立しなくなる。入るなら今だ。みたいな感じ。
例えば、今は出産時のお祝い金が3万円だけど、もしこれが30万円になったらどうする?今は品物が限られている割引サービスも、日常に必要な品物が常に半額で手に入れられるようなサービスになったら?など。
今も魅力的な商品になりつつあるけれども、さらに将来性があるビジネスということをウリにしてました。
本当にそんなに大きな団体になるか、それは誰にも分からないことです。
私は信じませんでしたが、もし本当にこれからたくさんの人を惹きつけるような魅力的なビジネスだと感じれば、会員になればいいと思います。
収入が発生する仕組み
新たなメンバーを誘うことで報酬が発生するプライム会員になるためには、まず登録料8000円支払い、そして月々4000円の掛け金を継続的に支払う必要があります。
そして、よく見るこの図。
上の図では、数字が入っている人が、自分が誘った人を表しています。
特徴的なのは、自分の直下には左と右の2人しかつけることができず、3人以上誘った場合は、自分の直下の人の下につけるというルール。
私の知り合いの方が誰かを無理に誘わなくても稼げると言ったのは、熱心に活動している人が自分の上にいれば、その人が下の人を自動的につけてくれるということだそうです。
ただし、右か左のどちらかは自力で誘う(つまり1人は必ず自分で誘わなくてはならない)というルールがあるので、全くの他力本願では報酬が発生しません。
複雑なので細かい計算方法は省きますが、右と左のグループ、人数が少ない方のグループの会員数をベースにして報酬が計算されるので、どちらのグループも均等に成長させていかなくちゃならない。
結局、他の人がやってくれると言っても、自分でも動かなければ、(他人の報酬にはなるけど)自分の収入になることはないということです。
自分が直接紹介した会員一人につき、プライム会員なら400円、一般の共済会会員なら200円が毎月入ってきます(少な・・)。
それとは別のコミッションとして、自分の下についている人数によってポイント換算し、そのポイント数によって収入になります。
具体的な計算方法は省略しますが、例えば上の図だと、全員プライム会員になったと仮定しても、もらえる金額は、月2000円です。
どうでしょう?私はこれだけの人数を誘っても、まだ元すら取れないんだ・・・。と思いました。
プレゼンターの方が言う程、まとまった収入を得るのは簡単ではないと思います。
ちなみに、説明会では月額4000円というリーズナブルな値段設定で、高額商品を買わせる必要がないので、他のネットワークビジネスよりはるかに簡単だということを言ってましたが、それもどうでしょう。
4000円×12ヶ月=4万8 千円ですから。近場なら海外旅行行けちゃいます。
そもそも金額の問題ではなく、家族や友人にこの話をしたら、その中の何人かからは確実に距離をとられるでしょう。
そのリスクを負いたくないなら、やるべきではないと思います。
まとめ
今まで何度かネットワークビジネスに誘われたことがありますが、それと比べれば、値段設定も低いし、説明会でしっかりシステムを説明してもらえたのはいい点だと思いました。
違法性というのはない団体だと思いますが、「簡単に稼げる」みたいなことを言われても、簡単に話にのるべきではないでしょう。
説明会では「毎月必ず入ってくる2~3万円の収入って、ありがたくないですか?」と言われました。
たしかにそれはとても大事なんですが、その収入を本当に得られるかどうかは別です。
私も非正規で働いてるので、気持ちは分かりますけど。。
自分の判断で、本当にこのビジネスに魅力を感じて、他人に紹介したいと思った場合のみ参加するべきだと思います。
私は、将来的に誰もが加入するような大きな団体になるというようなビジョンを信じられないし、大切な友人に紹介することもできないし、友人を失うリスクも負いたくないので参加しませんでした。
いろいろ書きましたが、最後はご自分が良いと思う道を進んでくださいね ^^
おわり。