こんにちは、りあです!
英検一級の一次試験を突破したら、次は二次試験(面接試験)が待っています。
英検一級の二次試験は、ちゃんと対策&練習しておかないと、なかなか合格するのは難しいのではないかと思います。
今日は、私が二次試験までにやった対策をご紹介します。
しっかりトレーニングして、自信をもって本番に臨みましょう^^
実際の面接の様子はこちらの記事にまとめました★
実際のスピーチで困ったことやQ&Aで聞かれたことなどを書いてます。
面接試験の内容
二次試験の内容は、
1.世間話(全く得点に関係ない)
2.スピーチの内容を考える(1分)
3.スピーチ(2分)
4.Q&A(4分)
です。
ご存知とは思いますが、スピーチのトピックは、環境問題、人種問題、教育、社会、政治、経済、科学、医学、倫理・哲学的なテーマなど、さまざまな分野から5つ提示され、1分間のうちに1つ選び、何を話すかを決めます。
例えば、「社会において、裕福な人は貧しい人を助ける責任があるか」「伝統は、常に守られるべきか」など(英検ホームページより)。
日本語でスピーチするのも結構難しい内容ですよね。
私は、英検一級の二次試験で問われているのは、「普段何を考えて生きているか?」だと思います。
やっぱり日本人は、社会や世界に関する問題について自分の意見を言うことや、そもそも社会問題に対して関心や自分の意見を持ったりすることが、海外の人と比べて弱いような気はします。
その点では、この二次試験の内容は、英検が標榜している「世界で活躍できる人材の証明」という趣旨に合っているように思います。
でも、ネタが尽きたのか、馴染みのないテーマを出してとっさの対応力を試したいのかは分かりませんけど、トピックがマニアックになってきているのは気になるところです。
合格ライン
英検一級二次試験の得点は、「Short Speech」「Interaction」「Grammar and Vocabulary」「Pronunciation」の4分野で、各分野ごと最高10点(2人の審査員がそれぞれ5点ずつ持ち点を持っています)、合計40点満点で判定されます。
合格ラインは26点だそうです。
各分野で「3/5点」が「普通」ですから、つまり、全部の分野で「普通」と判断された場合、
Short Speech 6/10点
Interaction 6/10点
G and V 6/10点
Pronunciation 6/10点
合計24点
ということになり、不合格です。
でも、どれか1つの分野で面接官が「ちょっといい(4点)」と思ったら、合計26点で合格できます。
実際、二次試験の合格率は6割くらいだそうですので、「普通よりほんのちょっといい」成績が取れれば合格できると思います。
そう考えると、合格ラインはそんなに高くないと思いませんか?
ちなみに、私の成績はこんな感じでした。
私はこれを見てすごい意外だったので、本人の自己評価と面接官の評価は必ずしも一致しないということですね ^^;
「型」にはめて話す
これはほとんどの方がやっていることだと思いますが、本番では考える時間が1分しかないので、あまり余計なことを考えなくていいように、事前に「スピーチの型」を作っておくと良いです。
例えば、私はどんなテーマが来ても、このような型にはめてスピーチするように練習しました。
【Introduction】
私は、このテーマに賛成/反対です。その理由は2つあります。
【Body 1】
1つ目に、〇〇です。具体例を話す。
【Body 2】
2つ目に、〇〇です。具体例を話す。
【Conclusion】
以上の2つの理由から、私はこのテーマに賛成/反対という意見です。
「型」が決まっていれば、1分間のシンキングタイムで①賛成か反対か、②その理由と具体例を2つ考えることに集中できます。
二次試験のための勉強法
私は、一次試験が終わった翌日から、二次試験の対策を始めました。
一次試験の自己採点で明らかに不合格になる点数でなければ、迷わず対策を始めた方がいいと思います。
私は、過去問以外の問題集や参考書は使いませんでした。
スピーチ自体は、自分で時間を測ってしゃべればいいだけですから、1人でトレーニングすることが可能です。
トピックのネタは、日々のニュースなどからいくらでも作れるし、英検一級二次試験の模擬問題などを掲載しているサイトにもとってもお世話になりました ^^
私は1日に5テーマくらいずつ、二次試験の前日まで約1ヶ月毎日練習しました。
練習したのは、時事ネタ、社会問題、国際問題、政治、経済、人種、環境、教育、動物の権利、医療、死刑制度に至るまで幅広いテーマから合計150テーマくらい。それくらいやれば、大体どんなテーマが来ても何かしら言えるくらいの自信はつくと思います。
それだけやっても、本番で全く同じ問題が出る確率は少ないと思います。でも、それだけやっていれば、少し違うトピックに対しても練習したスピーチが応用して使えることがあります。
私も、本番で「何もしゃべれるものがない!どうしよう!!」と焦りましたが、練習でやったスピーチをつなぎ合わせて、なんとか2分間しゃべり通しました。
あとは、スピーチの練習は一人でできますが、内容を評価したり、Q&Aの練習をすることは一人では難しいので、練習のパートナーはどうしても必要になります。
英会話スクールでも英検一級の二次試験対策をしている所があったり、オンラインレッスンを利用するのも手です。
私は、カフェトークを利用しましたよ!
リーズナブルなお値段で、タイミングが良ければ、英検一級の面接対策をしてくれる先生も見つかります。
ちなみに、Q&Aを甘く見てはいけません!
スピーチが得点に占める割合は、たった10/40点なので、Q&Aの出来も大きく合否に影響します。
Q&Aでは、自分がしゃべったスピーチに関連して質問されるので、よく分からないこと、知らないことなどはスピーチで言わない方が無難です。
あとは、「聞かれたことに的確に答える」これだけです。別に難しい表現や単語を使わなくてもいいですし(G&Vで高得点を取りたければ別ですが)。
聞かれたことに対してちゃんと答えられているか、自分ではなかなか判断しにくいので、ぜひ英会話スクールやオンラインレッスンなど利用して特訓してみてください^^
実際に二次試験を受けて思うこと
私が実際に二次試験を受けてみて、また合格して思うことは、スピーチのクオリティはあまり問題ではなく、内容は小学生レベルでも、主張が一貫していて理解できるものでありさえすれば、大丈夫ということです。
トピックに対して真正面から回答できるネタが思い浮かばなくても、少なくともトピックに関連したスピーチであれば大丈夫みたいです(私は結構ずれたスピーチをしましたが、受かりました)。
論点がずれているなりに、自分の主張を一貫して伝えるようにしましょう。
日本語でも、論点がよく分からず「何を言いたいんだろう?」と思ってしまう話し方の人、いますよね。英検一級の二次試験では、これが一番マズイと思いますので、とりあえず論点をクリアにすることを重視すると良いと思います。
Q&Aはやっぱり、聞かれたことをよく理解して、的確に答えることですね。聞き取れなければ聞き直して、分からなければ正直に「分かりません」と答えればいいと思います。
練習は裏切りません。練習したことを信じて頑張ってください!