試行錯誤な旅人生

放浪の旅から帰国した30代女。旅を続けていきたい人生と現実問題の間で、たまーに悩んで試行錯誤しながら前進(?)中。

ずれたスピーチでも合格できた…英検一級二次面接試験体験記!

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こんにちは、りあです!

最近、英検一級一発合格できました^^

試験は一回しか受けてないけど、勉強はかれこれ1年くらいかかりました。面接試験はその集大成という感じですね。

本番は、練習してた通りにはいかなかったです。よくある話だけど、テーマを見たとき、これなら喋れる!っていうものがゼロで。

話しながら、なんとか話せるネタを捻りだしながら無我夢中で喋ったので、結果、論点とかなりずれてたと思います。

それでも受かったので、つまり英検の二次試験というのは、それくらいのレベルのスピーチで受かるということです。

準備は必要なんだけど、心配しすぎもよくない。大事なのは、リラックスして、自分の力を出し切るということです^^

今日は、二次試験当日の様子をお伝えしていきます。

 

 

2次試験の流れ

英検1級の2次試験の流れは、

①ちょっとした世間話(全く得点に関係ない)

②スピーチ(考える時間1分+スピーチ2分)

③質疑応答4分

です。合計約10分くらい。

 

面接の様子

面接官は日本人の女性とネイティブの男性でした。

日本人の方は、ネイティブみたいに(ネイティブなのかも)流暢な聞きやすい英語を話す方で、ネイティブ男性の方はイギリス英語でした。

日本人はアメリカ英語に慣れてる人の方が多いのではないかな?私もそうです。普段からイギリス英語は苦手に思っていて、この日も正直「えー」って思いました。しかも囁くような喋り方で、ちょっと聞き取りにくかったです。

 

試験に入る前に、まずは日常会話から始まります。

お互いに名前を言いあった後、「趣味とかありますか?」と聞かれました。結構趣味について突っ込まれました(笑)。こんなところでテンパらないためにも、趣味、仕事などの簡単な自己紹介を準備しておくといいですね!

ネイティブ男性は決まったことを聞いてくる感じ。日本人女性は話を膨らませてくれる感じでした。そういう役割分担なんでしょうかね~?和やかな感じで世間話が終了。

 

そしていよいよ、「カードを見てください」と言われ、机に伏せてあった紙を裏返して中身を読み始めます。そこから1分カウントスタート。

一番上のテーマから順番に目を通していき、ピンと来るものがないまま、結局5つ全部読むハメになりました。

その時点で結構焦っていて、頭の中で「どうしよう!!!!」しか考えられない。

 

唯一何か言えそうだったのは、「国のリーダーは、一般の国民よりも高いモラルの基準を持つべきか?」でした。 でも、今まで考えたことなかったので、かなり苦しい ><

決めたのはどのテーマにするかだけで、何について喋るかは何も思いつかないまま、あっという間に1分過ぎました。

 

「何番を選びましたか?」

「1番を選びました」

「では、スピーチを始めてください」

この段階で、まだ話すことを思いつけてなかった。でも、何か話さないと、今まで対策したことも出し切れずに、不合格になる・・・!!

とにかく、何か話さないと、と思いました。結局話したのは、まとめるとこんなような内容です。

 

【Introduction】

私は、国のリーダーは、一般の国民よりも高いモラルを持つべきだと思います。私の主張を裏付ける根拠はいくつかあります。(→ここまでは用意していた定型文)

 

【Body 1】

一つ目は、リーダーは、国を率いていかないといけないので、当然高いモラルが必要です。(5秒くらい沈黙)

特に今、このCOVID-19のパンデミックの状況下で、国のリーダーは国民に対して強いメッセージを発するべきだと思うのです。国のリーダーがどういう考えなのかを伝える必要があります。しかしながら、日本のリーダーは、国民に対してはっきりとしたメッセージを出しませんでした。なので、国民はどのように行動すべきか非常に混乱しました。私は、リーダーや政府が、彼らがどのように考えているのかを明確に述べるべきだったと思います。

 

【Body 2】

二つ目は、今多くの国が「自分の国が一番」という方針を取っています。特にアメリカのトランプ大統領が「アメリカファースト」を表明したことは有名ですが、これは別にアメリカに限ったことではなく、他の多くの国でも起こっていることです。例えば日本では、環境問題を深刻に捉えておらず・・・

 

ここで時間切れです。考えながら喋っていたので、自分でも話の方向性がよく分からなくなって、着地はどこに~???と思ってたので、時間切れになって助かりました。

練習のときは、しっかり結論まで言って2分におさまっていたんだけどな~。。

 

Q&Aはこんな感じです。

Q1:女性問題など、リーダー達のプライベートな生活などを重視する人も多いですが、あなたはどう思いますか?

A1:私は、リーダー達のプライベートは特に気にしません。

 

Q2:性格や考え方など、プライベートも重要だと多くの人が考えていますが、それについてはどうですか?

A2:(さっきと質問かぶってるじゃん・・・)プライベートの問題を重視する人も多いのは理解しますけれども、私は性格や考え方などは重要でないと思います。

 

Q3:僕は政治的方針を決めるときに政治的な性格や考え方が大きく影響すると思うのですが、重要ではないですか?

A3:もちろん、政治的考え方は方針を決めるときに重要です。でも、メディアは、奥さんとの出会いとか、食べ物の好物は何かとか、そういうことに焦点を当てすぎているので、こういうことは私は重要視していないです。

 

Q4:あなたはスピーチの中で「ナショナリズム」のことを言っていましたが、アメリカの大統領が変わって、この状況は変わると思いますか?

※この質問はよく聞き取れなかったんですが、たぶんこういうことだろうと想像して答えました。

A4:アメリカにとって、トランプ大統領の存在は、良くも悪くもとても大きかったと思います。なので、大統領が変われば、分断されていたギャップは小さくなり、状況は良くなると思います。

 

Q5:リーダー達は、一般の国民と比べて、どういう風な高いモラルを持っていたらいいと思いますか?

A5:今の政治家たちはお金の問題がありすぎるので、リーダーを含めて政治家たちは、お金について高いモラルを持っていないといけないと思います。

 

Q6:質問の意図はそうではなくて、一般の人よりもどのように異なるモラルを持っている人がリーダーにふさわしいと思いますか?

A6:(何を聞かれているかようやく理解した)一般の人は、自分の生活にかかわることを優先に考えますが・・・

 

ここで時間ぎれ。回答の途中だったけど、私はそこで話をやめました。

聞いた話だと、こういう状況では、回答を言い終わるまで話続けてもいいみたいです。

 

日本人女性が「もっとお話ししたかったけど、残念ながらここで終了です。ありがとうございました」みたいなことを言って試験終了。

集中力が切れたのか、この辺はほとんど聞き取れませんでした。

 

いかがでしょうか?

スピーチは、「国のリーダーは、一般の国民よりも高いモラルを持つべきか?」と聞かれていたけど、私は「パンデミックで日本のリーダーは明確なメッセージを出さなかった」というのと、「今、世界では自国ファーストの国が多いです」と言う話をして、的を得たスピーチではなかったです。

2個目のBodyも言い終わらず、結論までたどり着かず。

でも、2分間喋り続けました。

 

ありがたかったのは、面接官がQ&Aのとき、「あなたが仰ったのは、リーダーシップとナショナリズムの問題ですね」と、いいようにまとめて下さいました。別にそんなことを考えながら話していたわけではないですけど、とりあえず助かりました。

 

Q&Aは、予想してたよりも、簡単でした。

私の「政治家のプライベートは重要じゃない」という答えが意外だったのか、2回も同じ質問をされました(笑)でも、私の方もこれ以上に話の膨らませようがなかったので、ほぼ同じ回答を2回繰り返しました。。

ネイティブ男性の質問Q4が聞き取れず、1回聞き直したけどそれでも聞き取れませんでした。3回目はないな・・・と思ったので、勘で答えました。

面接官によるのかもですが、私の面接官の場合は、回答が質問の意図と違っていたら、「そういう意味ではないです」と言ってくれました。日常会話でもこういうことはあると思うので、論点がズレていたら即減点ということはないのではないかと思います。

 

いろんな方のブログを見ると、もっと厳しい質問をされる場合もあるようですけど、これは面接官によるのかもしれないです。

 

結果

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結果はこんな感じ。これを見たとき、かなり意外でした。

 

「Short Speech」が8点。ということは、おそらく面接官2人とも4点を付けたのでしょう。

3点が「普通」なので、2人とも私のスピーチを「ちょっといい」と思ったということですね。

 「聞かれていることに的確に返す」これは英検の二次試験で一番大切と言われていることですけど、それにこだわりすぎる必要はないのかなと思います。

聞かれていることにドンピシャに答える必要はなく、最低限テーマにかすっていればいいのだと思います。

とにかく何か話す。内容よりもまずこれが一番大事だと思います。

 

「Interaction」8点、「Grammar and Vocabulary」6点は、まぁ妥当かな。

Q&Aは、そんなに困る質問もなかったので、普通に答えたし、中学レベルの簡単な英単語しか使いませんでした。

 

「Pronunciation」6点はちょっとショックでした。英語らしく聞こえるような発音で、流暢に、というのを意識してたつもりなんですけど、どうやら「普通」と判断されました(笑) 

 

やっといて良かったこと 

英検一級の二次試験は、やっぱりトレーニングしておかないと受かるのは難しいと思いました。

私は、結構スピーチの対策はやりこんでて、いろんなテーマが来てもオッケーなように準備してました。

結果、練習したテーマに1個もかすらずだったことは悲しいんですけど、「うっ・・・」と話に詰まったときに、何か捻り出せたのは、練習していたからです。

私がスピーチで話した「パンデミック中は、リーダーは国民に対してメッセージを発するべき~~~」というのと「自国ファーストの国が多く~~~」というのは、別のテーマに対して考えていた答えです。

練習していなければ、たぶん本当に何も話すことができなかったと思います。

 

テーマに馴染みがないばかりに話すネタがなくて喋れなくて落ちた。という方は結構たくさんいると思います。

英語力を測る試験なのに、そんな理由で落ちるのは悲しい。

回によってテーマに当たり外れがあるので、不公平だとは思うけど、でも今の英検はこういうシステムなので仕方ないです。

たぶん幅広く100テーマくらいやり込めば、どんなテーマが来ても、何か言えるくらいのネタが仕込めると思います。

私は1次試験の翌日から2次試験の前日まで、150テーマくらい練習しました。

 

 

2次試験のためにやった勉強法などはこちらの記事にまとめました。

良かったら参考にしてみてください。

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ちなみに、Q&Aは自分がスピーチで話したことについて質問されるので、よく知らない話題を出すのは、得策でないと思います。

単純なことですが、自分が本当に思っていること、知っていることを話すのが無難に合格するコツだと思います。

 

終わってみると、結局は、2次試験も1次試験と同じで、練習あるのみかなと思います。

これから試験を受ける方は頑張ってください~!!! ^^♪

 

 

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