秩父夜祭は、京都祇園祭、飛騨高山祭と共に日本三大曳山祭の1つに数えられ、ユネスコ無形文化遺産に登録されている、埼玉県秩父市で毎年12月2日(宵宮)、3日(大祭)に開催される冬のお祭りです。
やっぱり一番盛り上がって、人気なのは3日の大祭なのですが、実は2日の宵宮こそ穴場なんです!
ということで、宵宮に焦点をしぼって紹介していきます^^
宵宮と大祭の違いって?
秩父夜祭のうち、3日の大祭を本祭とすると、2日の宵宮は前夜祭の位置づけです。
前夜祭と言っても、見くびっちゃいけません!
ちゃんと昼間から夜まで山車の曳き回しがあるし、出店も出ているし、花火大会もあります。
でも、大祭に比べると規模は小さめ。
具体的には、
・出店される屋台の数が少なめ
・山車の種類と台数が少ない(宵宮は屋台4台、大祭は屋台4台+笠鉾2台)
・曳き回しのルートが短い
・花火大会の長さと打ち上げられる花火の数が少ない
・終わる時間が早い(宵宮は20時頃、大祭は夜通し)
こんなところ。
なので、みんなより盛り上がる大祭に集中しがちです。
でも、実は宵宮ならではの良さがたくさんあったのです!!
宵宮はこう楽しむ!
宵宮の一番のメリットは、何と言っても、人が少ないところ。
だからこそ、午後にゆっくり出かけてもOKだし、夜祭のメインの山車もびっくりするほど間近で見られちゃいます♡
前述のとおり、大祭に比べて、宵宮は曳き回しのルートが短いです。
下の地図では、宵宮の曳き回しルートは黄緑で示されたルートですが、ピンクの四角辺りをウロウロしていれば、ほぼすべての見せ場は逃さずに見られると思います。
(クリックすると拡大します)
私たちは、午前は三峯神社を参拝してましたので、会場には午後3時過ぎに到着^^
街なかをブラブラしていたら、昼の山車曳き回しに遭遇♪
夜とはだいぶ雰囲気が違うので、ぜひ見てみてくださいね。
秩父夜祭に登場する山車は、屋台4台と笠鉾2台の最大6台ですが、宵宮では屋台4台のみとなります。
高さ7メートル、重さ20トンにもなるという、最大の下郷笠鉾を見てみたいなぁと思ったけど、宵宮の日は飾り置きもされていないということでした。残念!
出店の様子は?
さて、お祭りと言えば、出店ですよね!
大祭の日は、出店がところ狭しと並ぶのですが、宵宮ではちらほらという感じですね。
出店の定番からご当地グルメまで一通りのものは買えるし、混雑が少ないので並ばないで済むので、個人的にはこれくらいで十分かな?という感じ。
あとは、結構冷えるので、定期的にカフェやレストランで暖を取りました^^
休憩しながらお祭りを回れるので、体力的にはかなり楽!
秩父神社周辺は、居酒屋、カフェ、レストランなどがわんさかあるので、もしも屋台が物足りないと思っても、食事する所には困りません。
ぬくぬく、まったりしながらお祭りを楽しめるのも空いている宵宮ならではです。
メインの山車を間近で!
さて、夜祭の本番と言えば、やっぱり夜!
宵宮なら、場所によっては山車に触れるくらい近くで見れちゃう!(もちろん実際に触っちゃダメ)
どれくらい近いかと言えば、木でできた車輪がきしむ音がよく聞こえるくらい。すごく臨場感があります。
自分と屋台の間に、遮るものがほぼありませんでした。感動✦
毎年訳20万人もの人が訪れる大祭の日では考えられないことです。
宵宮名物『山車のすれ違い』を見逃すな!
『山車のすれ違い』というのは、巨大な屋台がギリッギリの至近距離をすれ違うこと。
宵宮でしか見られない宵宮一の見せ場です!
道路は、屋台2台が並べるかどうかというギリギリの道幅。
こんな巨大な屋台が転倒したりしたら大惨事!!
何度も確かめながら、慎重に進んでいきます。本当に手に汗握る・・・。
無事、すれ違ったーー!!すごい技術です。
おぉ~という歓声と拍手。迫力に感動しました。
もう一つの見せ場『ギリ廻し』を見よう!
『ギリ廻し』というのは、屋台の方向転換のことです。
もちろん屋台は車の4WDみたいにはなっていませんから、方向転換するのも一苦労です。
てこの棒を使い、20人がかりで一気に方向転換させます!
一瞬、グラッと大きく揺れるので、思わず息を飲みました。
『すれ違い』や『ギリ回し』は宵宮の盛り上がりポイントですよ!
それぞれ、18~20時に1時間に2~3回という限られたチャンスなので、ぜひ見逃さないようにしてください^^
ガイドマップ【秩父夜祭の情報サイト】の「笠鉾・屋台巡行時刻表」で、『すれ違い』や『ギリ回しの』予定時刻や場所を見ることができるので、事前にチェックしておくと良いと思います!
注意点!
『すれ違い』、『ギリ回し』など見せ場となるポイントは、宵宮と言えどもかなり混雑しますのでご注意!
(ちなみに大祭はこんなものじゃなく、歩くのも大変なくらいです。)
駐車場と電車の混み具合は?
■ 車の場合
(クリックすると拡大します)
宵宮の駐車場は、上の地図でP1とP3になります。
大祭の日は午前中の到着が必須ですが、宵宮の日は午後にゆっくり来ても停められます。夕方近くでも空きがありました。
渋滞もさほどありません。
■ 電車の場合
宵宮の日は電車の増発がなく、電車は30分に1本くらいしかありません。
そのため、席に座って帰りたい場合は、寒い中かなり長い時間並ばないといけません。
ただし、西武池袋線の特急に乗れば、待ち時間もなく座って帰れます!
西武秩父~池袋まで特急券700円です。早めに売り切れるため事前購入をおすすめします。
おわりに
どうでしたか?秩父夜祭の宵宮!
大祭に比べて規模が小さいので敬遠されがちですが、実はかなり穴場です。
個人的には、ゆっくりできるので宵宮の方が好きでした。
ゆったり余裕をもって回りたい人や、小さいお子さん連れなど、好みや状況によって宵宮を検討してみてはいかがでしょうか。
★ 関連記事 ★