試行錯誤な旅人生

放浪の旅から帰国した30代女。旅を続けていきたい人生と現実問題の間で、たまーに悩んで試行錯誤しながら前進(?)中。

主語が同じ2つの文章をandでつなぐ!V(動詞)が同格じゃない時は?【英語】

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こんにちは、りあです!医薬品業界で翻訳者をしています。

仕事中にアレ?と思った英語表現を、アメリカ人の相方の助けを借りて、備忘録として残しています。

今日は、「and」を使った文章のつなげ方。

and って、英語を勉強を始めて、まず一番最初に覚えるくらいの基本的な単語ですが、意外と使い方に手こずることはありませんか?

ありとあらゆる場面で使われる and ですが、今日は主語が同じ2つの文章を and を使ってつなげてみたいと思います ^^

 

 

はじめに

例えば、She goes to school. と She studies English.の2つの文章を and でつなげるとき、主語はどちらも She なので、2回目の主語は省略し、

She goes to school and studies English.

となりますね。

同格の一般動詞を and でつなげています。これは簡単。

 

じゃあ、He is good at sports. と、He plays tennis often. の2つの文章は、動詞が一般動詞とbe動詞だけど、主語を省略してつなげられるでしょうか?

私は、 学校でV(動詞)が同格の動詞であるときのみ、主語を省略して and でつなげられると習ったんですが、実は、be動詞と一般動詞や、時制が違う動詞など、同格の動詞じゃなくてもつなげられます。

というわけで、いくつか例文を紹介したいと思います ^^

(医薬翻訳者なので、例文が医療寄りなのですが、すみません。。)

 

be動詞+一般動詞

① He is good at sports.  (彼はスポーツが得意です)

② He plays tennis often. (彼はよくテニスをします)

 

この2つの文章の動詞は、①の文章はbe動詞「is」、②の文章は一般動詞「plays」で同格じゃないけど、and でつなげるときに主語を省略してOKです。

 

He is good at sports and plays tennis often.

(彼はスポーツが得意で、よくテニスをします)

 

 

もちろん一般動詞→be動詞の順番でも。

① He often plays tennis. (彼はよくテニスをします)

② He is very good at tennis. (彼はとてもテニスが上手です)

 

He often plays tennis and is very good at it.

(彼はよくテニスをしていて、とても上手です) 

 

動詞の前に主語が無いと変な感じですよね。でも、主語が同じ場合は繰り返して言う必要がなく、これで文法的に正しい文章になります。

もちろん、主語を2回繰り返しても間違いじゃないけど、わざわざ言う必要はないという感じ。

ちなみに、2回目の tennis は繰り返さずに it とします。

 

現在形+未来形

現在形+未来形と時制が異なる場合でも、主語を省略して and でつなげることが可能です。

 

① I want to always make time for you. (君のためならいつだって時間を作りたいんだ)

② I will alwas make time for you. (君のためならいつだって時間を作るよ)

 

I want to and will always make time for you.

(君のためならいつだって時間を作りたいし、作るつもりだよ)

 

この文章では、主語だけでなく「make time for you」も一緒なので、まとめて一つにします。

 

現在形+現在進行形

現在形+現在進行形の場合も同様に、2回目の主語は省略してOKです。

 

① He lives in America. (彼はアメリカに住んでいる)

② He is studying English. (彼は英語を勉強している)

 

He lives in America and is studying English.

(彼はアメリカに住んでいて、英語を勉強している)

 

能動態+受動態

能動態の文章と受動態の文章のように、「態」が違う場合でも同じです。

 

① She had a fever. (彼女は熱があった)

② She was administered the medicine. (彼女は薬を投与された)

 

She had a fever and was administered the medicine.

(彼女は熱があり、薬を投与された)

 

受動態+受動態

同じ態、同じ時制の動詞でも、能動態以外の文章のつなげ方はちょっと迷いませんか?

ということで、例文を載せておきました。

 

① He was hospitalized. (彼は入院した)

② He was administered the medicine.  (彼は薬を投与された)

 

He was hospitalized and was administered the medicine.

(彼は入院し、薬を投与された)

 

2回目の「was」は省略しません。

「was administered」の2語セットで時制と態を表すので、バラバラにできないのです。

 

現在完了形+現在完了形/過去完了形+過去完了形

現在完了形同士、または過去完了形同士の文章をつなげる場合。

こちらも同格の動詞同士ですが、なかなかトリッキーなので載せておきました。

 

① She has eaten natto. (彼女は納豆を食べたことがある)

② She has drunk sake. (彼女は酒を飲んだことがある)

 

She has eaten natto and has drunk sake.

(彼女は納豆を食べたことも、酒を飲んだこともある)

この文章の場合、①の「納豆を食べた」と②の「酒を飲んだ」の2つの行動の時間的な前後関係を特定する必要がなく並列な関係なので、普通どおりに主語を省略すればOKです。分かりにくい場合は、次の文章と比べてみて下さい。

ちなみにこの文章でも、「has drunk」の2語セットで時制を表すので、2回目の「has」は省略しません。

 

次はちょっと違うパターン。

 

① We have been friends for a lomg time ago. (私たちは長年の友人です)

② We have been to many places together. (一緒に色々な場所に行ったことがあります)

 

We have been friends for a long time and went to many places together.

(私たちは長年の友人で、一緒に色々な場所に行きました) 

 

この文章のように、①の「友人になる」という行動が先、②の「一緒に色々な場所に行った」という行動が後だとはっきりさせたい場合は、2つ目の文章の現在完了形を過去形に変えます(have been → went)。

 

 

過去完了形の文書の場合も、現在完了と同じです。

 

① She had been hospitalized. (彼女は入院していた)

② She had been put on medication.  (彼女は薬物治療を受けた)

 

She had been hospitalized and was put on medication. 

(彼女は入院し、薬物治療を受けた)

 

2つ目の文章の過去完了形を過去形に変えて(had been → was)、①の入院するという行為が先、②薬物治療を受けるという行為が後に起こったという時間関係を表します。

 

でも、I am だけは例外!

ただし、主語が一人称「I」、動詞が現在形のbe動詞「am」の場合は、これまでに説明したルールがあてはまりません。

「I am」はセットで、「am」だけが文中に独立して存在することがないそうです。

 

例えば、 主語が彼「He」の場合は、

① He lives in America.
② He is studying English.
⇒ He lives in America and is studying English.

 

とすることができましたが、 

① I live in America.
② I am studying English.

この2つの文章をつなげるときは、「I live in America and am studying English. 」ではなく、

 

I live in America and I am studying English.

 

となり、2回目の「I」は省略しません。 

受け身の場合も、現在進行形の場合も、S+V+Cの文章の場合でも、「I am」はセットで!と覚えてください ^^

 

おわりに

いかがでしたか?「and」という単語、とっても簡単に見えて、なかなか奥が深いですよね!

普段の会話のときは、そんなに細かい文法を意識しすぎる必要はないと思いますが、英語で文書を書く必要があるときなど、参考になれば幸いです ^^