試行錯誤な旅人生

放浪の旅から帰国した31歳女子。旅を続けていきたい人生と現実問題の間で、たまーに悩んで試行錯誤しながら前進(?)中。

残酷?伝統?和歌山県太地町のイルカ追い込み漁問題

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イルカと言えば、賢くて、人懐こくて、水族館の人気者。

そのイルカを食べるなんて考えたこともない人も多いと思いますが、日本の一部の地域では、まだイルカを食用としている所もあります。

 

今も日本で行われているイルカの追い込み漁。

海外では有名な話で、残酷な漁だと多くの批判が集まっていますが、肝心の日本人はあまりその事実を知りません。

国内で知られていないのは、メディアがあまり報道したがらないせいじゃないかなぁ。

でも、日本人が知らなければ、海外と日本の意識の差は乖離していくばかりだと思うのですが、その辺はどう考えているんでしょうね?

 

 

そもそも問題の発端は、2009年に公開されたアメリカのドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』。

この映画はアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、和歌山県太地町で行われているイルカの追い込み漁は世界中に知られることとなりました。

 

【イルカ追い込み漁とは】

音に敏感なイルカの習性を利用した漁。

漁船から出す大きな音でイルカを入り江や漁港へ追い込み、捕える方法です。

 

映画『ザ・コーヴ』予告編

 

ただ、この映画は、不法侵入や漁の網を切るなどの犯罪行為、ヤラセ、恣意的編集があったり、一部の内容が事実ではないとの指摘もあります。

ですが、イルカ漁の映像自体は実物で、そのショッキングな映像が、国内外に衝撃を与えました。

 

【閲覧注意!】太地町のイルカ漁

 

ただし『ザ・コーヴ』以降、国内外からの批判を受け、このような銛で何度も突き刺す、血の海になるなどの方法をやめ、イルカを苦しませずに捕殺する方法に改められています

太地町でのイルカ漁業に対する和歌山県の公式見解|和歌山県ホ-ムペ-ジ

 

 

また、『ザ・コーヴ』では見た目の良いイルカが選別されて、水族館のショーのために高値で取引されていることも問題視しています。

国内の多くの水族館のイルカが太地町の追い込み漁で捕獲されたものだそうです。

ちなみに、国内だけでなく中国やロシアにも輸出されているとのこと。

 

この状況に対して、2015年、残酷な方法による野生動物の捕獲を禁止している「世界動物園水族館協会」(WAZA)は、「日本動物園水族館協会」(JAZA)の会員資格を停止し、追い込み漁で捕獲されたイルカを水族館が入手することを禁止しました。

この措置に対しJAZAは、加盟施設が追い込み漁で捕らえられたイルカの入手すること、その輸出や販売に関与することを禁じることを決め、WAZA残留を選びました。

追い込み漁イルカ禁止…動物園水族館協 : 特集 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

 

イルカを食べる習慣のある地域

ちなみに、『ザ・コーヴ』によって太地町がクローズアップされ、やり玉にあげられるのはいつも太地町ですが、他にも追い込み漁ではないものの北海道、青森、岩手、宮城、千葉、静岡、沖縄などでイルカ漁が行われています。

その辺りの地域では今でも食べる習慣があり、スーパーでも売られているそうです。

 

ちなみに、私は静岡県東部の出身ですが、スーパーでイルカ肉を見たことがありませんので、限られた地域のみに出回っているものだと思います。

 

 

おわりに

そもそも、イルカ漁は縄文時代から行われていたと考えられており、その地域の人々にとっては、昔から自然に行ってきた伝統なのでしょう。

それが、捕殺の方法が銛で突き刺すというショッキングな方法であったために、世界から注目され、非難の的となってしまうことになりました。

今はそれが改善されているにも関わらず、いまだにイルカ漁は悪だと批判される。

食べるために命をいただく。その対象がイルカであるというだけで、なぜこんなに非難されるのか?と疑問に思う一方で、水族館向けの売買として捕獲する一面もあると思うと複雑な思いになります。

みなさんはどう考えるでしょうか?