試行錯誤な旅人生

放浪の旅から帰国した31歳女子。旅を続けていきたい人生と現実問題の間で、たまーに悩んで試行錯誤しながら前進(?)中。

海外ではいまだに福島産の食品=放射能汚染と思われていること

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海外に行くと、日本ではされたことのない質問をよくされます。

日本の文化のこと、歴史のこと、社会システムのこと。そして、福島のこと。

今日は、その中でも特に食品についての話をします。

実は以前、とある海外の友人に「福島産の食品を食べるなんて考えられない」と言われたことがあって、議論の結果すごいケンカになってしまったことがあります。

でもその時、私は福島産の食品についてよく知らなくて、うまく説明できませんでした。その時のことが、この記事を書くきっかけになりました。

 

福島の食品って安全?海外のイメージ

日本での福島産食品のイメージは、震災直後から比べると大分変ってきていますよね。

ただ時間が経って危機感が薄れた、ということもあるかもしれませんが、定期的にニュースやインターネットで福島産食品の現状を知ることができるのは大きいと思います。

 

でも、海外や日本で外国人の友人と福島産の食品について話すとき、日本人の持つイメージと外国人の持つイメージのギャップに驚くことが多いです。

いまだに日本産の食品を輸入規制している国も数多くあります。

海外では日本ほど福島についての情報が頻繁にアップデートされることはなく、人々の福島のイメージは、あの原発が爆発する瞬間の衝撃的な映像のイメージで止ったまま。

そのせいなのかは分かりませんが、食品についても、いまだに「福島産の食品=放射能汚染」と思われています。

 

でも、私は「福島産の食品をどう思う?」と日本人の私に聞いてくれるのが嬉しいです。

たまに「福島産の食品を食べることは絶対に考えられない」という人にも会います。

日本人にもいると思います。

それはそれでいいと思います。

ただ、日本人として正しい情報を伝えて、最終的にどういう判断をするかはその人の自由だと考えるようになりました。

 

質問の答え

外国人の友人に、福島産の食品について聞かれることは主に3つ。

 

日本人は福島産の食品についてどう考えているか?

福島産の食品は安全か?

なぜ政府の「安全」という言葉を信じられるのか?

 

今はこういう質問をされた時、以下のように答えるようにしています。

 

日本人は福島産の食品についてどう考えているか?

私個人の感覚で言えば、福島の原発事故から6年以上経った今、食品の産地を気にすることはほとんどなくなりました。

2017年3月に消費者庁に行われた「食品中の放射性物質等に関する意識調査」の結果によれば、放射性物質を理由に福島県産品の購入をためらう人の割合は、これまでで最小の15%まで低下したそうです。

この結果から、日本人の多くはもう福島産=放射能汚染と思わなくなってきていると言えます。

 

福島産の食品は安全か?

これについては、未来人でもない限り、最終的に安全だったかどうかを結論づけることは誰にもできない難しい問題ですね。

でも少なくとも福島県は定期的に米、野菜、肉、水産物、きのこ類などの放射能のモニタリング検査を実施していて、基準値を超えるものは市場に流通していません。2017年8月現在では、ほぼ全ての食材で「検出せず」の結果が出ています。

飲料水等についてもモニタリングされていて、放射性物質検査の結果は全てホームページで公表されています。

水・食品等の放射性物質検査 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ

モニタリング検査では放射能は検出されていない。その結果から買うか買わないかを個人が判断していけばいいと思います。

 

なぜ政府の「安全」という言葉を信じられるのか?

「検査で放射線は検出されていないよ」と説明しても、「どうしても政府(またはその他の公的機関)を信用できるの?彼らは真実を隠蔽しているかもしれないのに」と逆に聞き返されることがあります。

確かにそうかもしれないけれど、国や県が定期的に検査を行って結果をホームページに公表している、そして生産者やスーパーなどの小売店も自主的に検査をしている。

その結果をどう捉えるかは、個人の判断なのだと思います。

 

おわりに

震災から6年経った今でも多くの外国人が、「福島の食品=放射能汚染」だという考えは根強いです。

残念なことですが、あれだけの衝撃的な事故だったので、それも仕方ないのかもしれません。

その認識を今すぐに変えることはできないのかも知れませんが、少なくとも誰かに質問されたときに、日本人としてきちんと答えられるようにしておきたいなと思っています。