試行錯誤な旅人生

放浪の旅から帰国した31歳女子。旅を続けていきたい人生と現実問題の間で、たまーに悩んで試行錯誤しながら前進(?)中。

非正規雇用の何がそんなに問題なのでしょうか?

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世間一般に、正社員が称賛されて、非正規社員はマイナスイメージであることが多いですよね。もっと言えば、正社員は優秀であり、非正規社員は劣っている。そんな見られ方。どうしてなんでしょうね?

私は政治や経済の専門家ではないので、国が悪いとか非正規自身の問題とか言うつもりはありません。雇用とか経済への影響なんて、大きい話すぎて全然分かりませんから。

でも非正規社員として働く当事者の立場から、なんか変だよなーともやもやしていることを語りたいと思います。

 

非正規とは何か

辞書を引いてみると、

ひせいきこよう【非正規雇用】

期間を限定し、比較的短期間での契約を結ぶ雇用形態。1日の労働時間や1週間の労働日数は労働者によって異なる。 

 また厚生労働省によると、

勤め先での呼称が「パート」「アルバイト」「労働者派遣事業所の 派遣社員」「契約社員」「嘱託」「その他」である者。 

 

また、正社員⇔非正規社員の対比の言葉として使われます。

非正規社員の割合は年々増え続け、現在は約4割と言われており、社会問題ともなっています。

 

非正規はなぜダメなのか?

単刀直入に言えば、賃金節約要員と日本社会全体からみなされているためでしょう。

安い給料で働いてもらえて、人が足りなくなったら雇う。必要なくなったら契約終了。企業側にとって、とっても都合がいい存在です。

 

海外ではどうなのさ?

オーストラリアでのワーホリ時代に、気になって周りに聞いてみたことがあります。

そもそも、オーストラリアではフルタイムよりもパートタイムの方が不安定という理由からパートタイムの賃金の方が高かったです。ただのアルバイトだったとしてもです。

ニュージーランド、カナダなど、そういう国は他にもあるようですね。

また、1年間休職して世界を旅しているというドイツ人に会いました(旅を理由に休職できることがまずスゴイ)。あなたがいない1年間、会社はどうしてるの?と聞いたら、「会社が1年間代わりに働いてくれる人を探す」とのこと。休職中の彼と同じ給料で。

 

私はここに、日本との違いを見たように思います。

産休のための人材の補てん。一時的な業務量増加のための人材募集。

日本でも、こういう期間限定の求人は、派遣会社でもたくさん出ています。

でも、派遣だから給料が安い。もちろん手当もない。交通費もなし。ちゃんとしたスキルと経験があっても派遣だから安い。

 

人が足りなくなったら雇う。必要なくなったら契約終了。

それ自体が悪いのではなく、そのときに戦力になってくれた人に対して、社員じゃないから、派遣だからって・・・って感じです。

「労働者の権利」という面から見れば、欧米に比べて日本は遅れているなーと感じます。

 

「非正規」っていう言い方って・・・

非正規社員として働くものとして、そもそも非正規っていう呼び方はどうなの、と思っています。なんか正しくない働き方のように聞こえる。

 

面白いデータがありました。

労働力調査で、現職の雇用形態(非正規)についた主な理由を調査していました。

統計局ホームページ/労働力調査(詳細集計) 平成29年(2017年)1〜3月期平均(速報)結果

2016年のデータを抜き出しています。

 

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これを見ると、「正規の仕事に就けないから」は男25%、女12%しかなく、他は「自分の都合のよいときに働きたい」、「家事・育児と両立したい」、「専門的技能を活かしたい」など、自分の意志で非正規を選んでいる人も多いですね。

 

私はこのデータを意外に思いました。

なぜなら、メディアではしきりに「非正規から抜け出せないみじめな人たち」について報道しているからです。

でも実際はそうではなく、育児と両立したいお母さん、自分のやりたい仕事がしたい人、自分の時間を大切にしたい人、自分の生き方を考えて非正規を選択している人たちがたくさんいるのです。

非正規社員をしている人は「正社員になりそびれちゃった人」というわけではなくて、多様な「働き方」の1つという時代に変わりつつあるんじゃないかなぁと思いますよ。

 

おわりに

まだまだ非正規=ネガティブイメージですが、最近になってようやく日本も変わっていきそうですよね。これから若い人も、お母さんも、在宅で働きたい人も、夢がある人も、みんなが働けるようにするには、正社員フルタイムのみの選択肢では成り立たないですからね。

2016年に政府が出した同一労働同一賃金のガイドライン、いろんな意見がありますが、私はとても期待しているんです。

ボーナス2.5ヶ月分!とは言わないですからね、まずは交通費の支給からでも始めてほしいところです。